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法務技官の戦場

元法務技官(矯正心理専門職)が仕事についてあれこれ語るブログ。

法務教官と法務技官のお仕事②~給料~

 

本日は、就活を目前に控えている大学生や転職を考えている社会人が、余り公にはできないけど最も気になっていること、給料について書きます。

 

私が大学生でこの仕事をしようか考えた時、一番気になるのはこれでした。

 

別に大企業並みの給料をもらいたいとか、お金持ちになりたいとは思わなかったですが、いわゆるブラック企業みたいに薄給すぎるのは嫌でした……。

 

 

 

結論から言いましょう!

 

拝命1年目の私の年収(20代前半)はおおよそ

320万円

くらいでした。

2年目は450万円くらいです。

これは額面の数字なので、もちろん実際の手取りはもっと減ります。

 

「おや、意外にあるなぁ~」「やっぱりそんなもんか……」色々思われたと思いますが、

大事なのはここからです。

この数字に一喜一憂する前に、一旦落ち着いて私の話を聞いてください。

 

 

まず、公務員の給料というのは世間一般で思われているほど良い訳ではありません。

大卒1年目の国家公務員一般職(普通の職員)の基本給は大体16万円ほどです。

実際にはこの額に手当が増えたり控除で減ったりするので、多少増減します。

公務員の基本給は俸給表というもので公開されており、少しググったら出てきます。

私の周りには法務省と関係ない国家一般職に新卒で就職した人達が何人かいますが、余り給料が良くないということをよく言っていました。

「公務員はロクに働きもせず高い給料をもらっている」という固定的な価値観を持っている人をお見かけすることがありますが、少なくとも若いうちは、それほど良い給料をもらえる訳ではないと認識してください。

 

 

その上で!

法務技官、法務教官の給料を見てみましょう。

 

国家公務員の俸給表[公安職俸給表(二)]の詳細|給料.com

 

法務技官、法務教官「公安職俸給表(二)」というものが適用されます。(一部例外あり)

非行少年や受刑者と直接関わる以上、危険とは常に隣り合わせであり、行政職ではなく公安職の俸給表になります。

拝命1年目で新卒だと、大体1級21号俸くらいでしょうか。

先程の表で見てみると、「200,800」となっています。(2016年度)

公安職だから行政職より少し高くなっています。

 

これだけではもちろん年収は320万円に届きませんが、

法務技官、法務教官には当直があるのです。

当直とは余り聞き慣れないかもしれませんが、要するに職場で一夜を過ごすものです。注意が必要なのは、夜に出勤して翌朝まで働くのではなく、朝出勤して、夜に仮眠をして、翌朝(場合によっては昼)まで勤務します。

例えば朝8時半に勤務開始、次の日の朝9時に勤務が終わりとすると、拘束時間は少なくとも24.5時間になります。

ちなみに、仮眠時間は4時間だったり8時間だったり、勤務時間は翌朝9時までだったり10時までだったり12時までだったり、施設によって色々差があります。

 

で、当直をすると超勤がつくのです。

これがとても大きいんですね。施設によってかなり差はありますが、法務教官の場合を例にすると、大体1か月に5~6回、5日~6日に当直1回というところが多いですね。(多分……)

すると、月に大体4万~6万円ほどもの超勤がつきます。

また、当直というのは、基本的には勤務の中に組み込まれているんですね。「嫌だから今月はやめとく」「金がないから多めに入る」とかそういうのができません。(当直の日を交代するのはできます。)だから安定して毎月の給料に上乗せされていると見なしていいと思います。

 

他にも、色々と手当があります。ただ、これは大体どこの国家公務員も同じだと思うので省略します。地域手当や住宅手当(官舎に住んでない人)などですね。

 

 ちなみに、法務教官を例にとったのは、法務技官は施設によって当直に入らないことが多いからです。 

当直は大体拝命1か月後くらいから入ることが多いのではないでしょうか。

更に、拝命1年目は基礎科という集合研修が約3か月程度あり、この間は当直がないので当然その分の超勤がなくなり、給料が一気に減ったように感じます。(1年目と2年目の年収の差が大きいのはそのためです)

 

 

ということで、法務技官や法務教官の給料は当直の分の超勤で増えている部分が大きいという話でした。

これだけ聞くと、「給料が高くてラッキー」くらいの認識かもしれませんが、当直というのは意外とつらいんですね。

週に1~2回、家に帰れないというのは、家が大好きな私にとってはややつらい経験でした。やっぱり職場にいると、余り気が休まらないですからね。

ただ、慣れてしまうとわりと平気です。数年も経てば、むしろ当直のない生活の方が違和感を感じるようになります。(個人差はありますよ!)

 

 

超勤がもらえても、当直は絶対に嫌という人もやっぱりいます。逆に当直が全然苦にならないという人もいます。

結局、一番大切なのは、給料が高いか低いかではなく、その仕事にどれだけ適応できるかということなんですね。

 

次回はいよいよ、気になる仕事内容について触れたいと思います。