読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

法務技官の戦場

元法務技官(矯正心理専門職)が仕事についてあれこれ語るブログ。

法務教官と法務技官のお仕事①~勤務地と転勤~


もしあなたが法務技官あるいは法務教官になりたいなら、
どんな仕事なのか気になることでしょう。

しかしながら、あまりこの仕事の詳しい情報ってありませんよね。

 私も当時とても苦労しました。


 
そこで、いくつかの記事にわたって、その辺りを詳しく紹介しようと思います。
最初は勤務地について。
 
 
<法務技官の主な勤務地>
 
少年鑑別所、刑務所、少年院
 
法務教官の主な勤務地>
 
少年院、少年鑑別所、刑務所


違いがねーじゃん!

と思った方もいらっしゃると思いますので、説明します。
 
 
法務技官は基本的に少年鑑別所で鑑別をするのが仕事でした。(そのために鑑別技官とも呼ばれます)
現在では、刑務所や少年院でも同様に配置されます。
法務省のホームページを見ると、

 


「刑事施設では,受刑者の改善更生を図るため,面接や各種心理検査を行い,知能や性格等の資質上の特徴,犯罪に至った原因,今後の処遇上の指針を明らかにします。
  また,改善指導プログラムを実施したり,悩みを抱える受刑者に対するカウンセリングを行ったりもします。
  少年院では,個々の少年に関する矯正教育の計画の策定や各種プログラムの実施,処遇効果の検証等に携わります。」

と、説明されています。

法務省:矯正心理専門職区分

 

 
以前は配置が少なかったものの、現在では男女関係なく刑務所に採用されることも多いようです。
少年院での配置は少ないようですが、今後増えていくでしょう。
 
法務技官は少年鑑別所、刑務所、少年院全てに転勤になる可能性がありますが、配置の人数はこの順番に沿って少なくなっていきます。
ただし、一度は刑務所に行くという法務技官が大多数です。
私が耳にした限りでは、やはり少年鑑別所を希望する法務技官の方が多いような印象ですが、中には刑務所での勤務に強いやりがいを見出す人もいて、人それぞれということみたいです。
 
 
次は法務教官ですが、
法務教官も少年院、少年鑑別所、刑務所の順番に数が多いです。
採用されるのも少年院で採用されることが多いようですが、少年鑑別所での採用もあります。
刑務所での採用は聞いたことがありません。
法務教官も刑務所に行くのか!? と怯んだ方もいるかもしれませんが、
法務教官が刑務所に行くと、「教育専門官」という肩書きになり、
主に受刑者の教育をするようです。
刑務官と同じ仕事をする訳ではなく、教育に特化した仕事内容になります。
ただ、やはり少年と接するために法務教官になったという方が多く、
刑務所への転勤が決まると、嫌な顔をする人が多いです。
どういった人が刑務所に転勤になるのかはわかりません。
 
 
したがって、法務技官も法務教官も勤務先はわりと被っていて、接する機会もけっこうあります。
もちろん仕事内容は異なり、法務教官が少年鑑別所に行っても鑑別をする訳ではありません。
 
最後に、気になる転勤の頻度ですが、一般に、


法務技官~2、3年、全国
法務教官~5年以上、管区内

と言われています。
実際、採用された次の年に転勤した法務技官もいます。遅くても3年ほどで転勤になることが多いようです。
ただ、高等科を出るまでは管区内での転勤が多いように感じます。(必ずではありません!)
法務教官は、本人の強い希望がなければ応用科(採用後5年目の研修)を出るまでは転勤がないということが多いようです。
長い人では10年以上同じ施設にいる人もいます。
法務教官が違う管区に転勤(例えば東京から北海道)になることもありますが、それは地元に戻りたい等、本人の希望が通ってそうなることが多いようです。
 
以上、伝聞ばかりで確かなことは余り言えず申し訳ありませんが、
転勤でした。
国家公務員である以上、いずれ転勤することになるので、
余り怖がらず、転勤先を楽しむくらいの気持ちでいましょう。
 
参考:

法務省:全国の矯正管区・矯正施設・矯正研修所一覧

このブログについて


はじめまして。
元法務技官です。
 
このブログは、法務技官志望だった頃にあまりにも法務技官の情報が少なくて苦労した経験から、法務技官・法務教官志望者の人に役立ててもらおうと思って作りました。
 
現在私は法務技官ではない仕事に就いていますが、法務技官については色々と思うところがあります。
 
多くの人に役立ててもらえると幸いです。
ただし、私個人の意見、価値観が多分に入っており、客観的な情報にはなっていないことをご了承下さい。
また、趣旨としては法務技官・法務教官志望の人に情報提供をすることであって、矯正業界やその他の個人・団体を貶めることではありません。
 
法務技官や法務教官志望の人がどのようなことを知りたがっているのか、
自分を振り返って書いてみようと思いますが、
もうその頃の記憶がおぼろげなため、日常的な場面などを中心に書こうと思います。
もし志望者の方でこんなことが知りたい! という方がいればお気軽に質問してください。(教えられないこともありますが……)