読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

法務技官の戦場

元法務技官(矯正心理専門職)が仕事についてあれこれ語るブログ。

法務技官になるためには⑦~心理学の参考書・問題集~

法務技官 勉強法

 

実際に私が使った中で,良かった参考書や問題集を紹介します。

 

人によって使いやすさがあるので,定番と紹介されているものでも自分に合わないことが多々あります。合う,合わないということも,とにかく使ってみないとわからないので,まずは手にとってみることがおすすめです。

 

 

acupofcoffee25.hatenadiary.jp

 

こちらの記事も参照してください。

 

①心理学概論書

 

・心理学の基礎  


心理学の基礎3訂版 [ 今田寛 ]

 

・図説現代心理学入門 


図説現代心理学入門4訂版 [ 山上精次 ]

 

 ・グラフィック心理学 


グラフィック心理学/北尾倫彦【2500円以上送料無料】

 

概論書はこの3冊がおすすめです。

3冊全て買わなくてもいいですが,2冊はあった方がいいでしょう。

個人的に,図があるものの方が理解しやすかったですね。

 

 

②辞典

 

・誠信心理学辞典 


誠信心理学辞典

 

心理学全体の辞典はこれしか買いませんでした。

高いからです。

あとは,大学の図書館でやたら分厚い心理学辞典をその場で少し見るくらいでした。

 

 ・教育心理学辞典


多項目 教育心理学辞典

 

教育心理学の辞典は持っていました。これは,心理学以外の専門試験を教育学を受けるか迷っていた時の名残りです。結局社会学を選びましたが。

教育心理学は,かなり教育学的な要素が強いので,教育学を選ばれる方以外はそれほど必要でない気がします。

 

・ 社会心理学用語辞典


社会心理学用語辞典

 

これも持っていました。専門試験で社会学を選んだからですね。

社会心理学は,基本的に心理学寄りな気がします。こっちは社会学を選ばない人も勉強しましょう。

 

 

③各分野

 

・臨床心理学キーワード 


臨床心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

 

このシリーズは,臨床心理学の他に社会心理学認知心理学のものもあります。

読みやすく,よく使っていました。これも自分では買わず,大学の 図書館のものを借りていました。今思うと,とてもケチですね……。

 

 ・発達心理学(キーワードコレクション)


発達心理学 (キーワードコレクション)

 

これは,1つ1つのキーワードについて詳しく書かれているもので,概論書の発達心理学を読んでいて,難しいところがあると,辞典の代わりのように活用していました。ですので,全てを読んだわけではありません。

かなり詳しく書かれているので,発達心理学を極めたい方にはおすすめです。

これも色んな分野で出ているシリーズものです。

 

・現代心理学入門〈4〉社会心理学


現代心理学入門〈4〉社会心理学

 

社会心理学は,先ほど挙げた「グラフィック心理学」の社会心理学,「社会心理学キーワード」の他,これがおすすめです。どれも読みやすいですね。

社会心理学は,他の心理学の専門分野に比べて,わりとイメージしやすいことが多く,取っ付きやすい気がします。他の専門分野がなかなか頭に入らない人は,気分転換に社会心理学を勉強してみてはいかがでしょうか。

 

④問題集

 

 ・公務員試験 法務教官保護観察官 問題と対策


公務員試験法務教官・保護観察官(法務省専門職員(人間科学))問題と対策

 

もしかしたら,法務技官の公務員試験の過去問も売ってるかな?と思いましたが,やっぱりないみたいですね。未だ,公務員試験業界でも圧倒的少数派のようです。

これは法務教官保護観察官の問題集ですが,ぜひ買いましょう。なぜなら,専門試験40問のうち,20問が共通だからです。

社会学・教育学・社会福祉のうち,どれに決めるか悩んでいる人も,この過去問を見て,どれにするか選ぶといいでしょう。

ちなみに,心理学の問題も載っていますが,うろ覚えの記憶では,共通科目の心理学(法務教官保護観察官が必須として受ける心理学)10問より,矯正心理専門職の必須20問の心理学の方が難しかったような気がします。この問題集の心理学の問題を見て,「なんだ,こんなものか。」と油断しないようにしましょう。

  

・公務員試験 家裁調査官補 問題と対策 


公務員試験 家裁調査官補(総合職)問題と対策

 

家裁調査官の過去問も揃えたいところです。

家裁調査官は,法律出身の人が多いですが,心理出身の人も多いです。

個人的な感想では,家裁調査官の試験の心理学の問題の方が,矯正心理専門職の心理学の問題よりずっと難しい気がするのですが,気のせいでしょうか。こっちは記述問題だからかもしれません。

 

・公務員福祉職・心理職の合格知識 


公務員福祉職・心理職の合格知識

 

法務教官保護観察官等を視野に入れた一問一答形式の問題集です。

これは余り好きではなかったですね……。私はどうも一問一答形式が苦手みたいです。

まあ,心理系公務員の数少ない過去問ですので,一応使ってみるのがいいでしょう。

 

 

 

 

ざっくりと書きましたが,もちろん,ここに書いていない本もたくさん買いました。予備校に通っていなかったので,その分本につぎ込みました。計算していないですが,大体7~8万くらいは参考書や問題集を買ったと思います。ちなみに,ほとんどAmazonで中古で買いました。

ただ,どんな本を使ったかなーと今回改めて探してみると,こんな古い本ばかりでなく,もっと新しいものがたくさん発売されていますね。わざわざここに挙げたものを買わなくてもいいと思います。たとえば,大学の授業で使った心理学の教科書があれば,どんどん使っていくのがいいと思います。

どんな本を使うかよりも,とにかく勉強して基本的な知識を身に付ける方が重要と思います。たくさん勉強してください。

 

 

 

 

法務技官になるためには⑥~採用漏れについて~

採用試験 法務技官 法務教官

 

この時期,いよいよ各管区・施設から採用・不採用の連絡が来て,一喜一憂している頃だと思います。

今回は,いつも以上に推測ばかりの話になってしまいますが,採用漏れについて書いてみたいと思います。

 

採用漏れとは,法務技官・法務教官の試験に最終合格したにもかかわらず,どの施設にも採用されなかった人のことです。

これが公務員試験のややこしいところで,採用試験を受け,一次試験・二次試験に合格しても,必ずしも採用されるとは限らないんですね。

最終合格とは,最終合格の名簿に名前が載るだけで,実際そこから採用されるには,管区面接を受けた後,施設から採用されなければなりません。

そして,毎月「意向届」というはがきを希望する管区に出すことになっています。

このような説明は,確か二次試験の際に渡される用紙に書いていたと思います。

 

採用漏れ自体は,どの国家公務員試験にも付き物のようで,こればかりは仕方ないと思います。

むしろ,国家一般職は,採用漏れの割合が3割と噂で聞いたことがあるので(嘘か本当か知りませんが),比較的採用漏れが少ないと噂されている法務技官・法務教官はまだ恵まれているのかもしれません。

問題なのはその時期です。

法務技官・法務教官では,年度や管区によって異なりますが,採用の連絡が来るのが2月下旬頃が多いようです。2月下旬頃に連絡が来て,制服の採寸等で事前に施設に行って,4月1日から勤務,というのがよく聞くパターンです。

ちなみに,不採用の場合も連絡が来ます。私の場合も,意向届を出していた管区から来た覚えがあります。

普通なら,不採用の連絡をもらうと,残念だけど仕方ないから民間企業の面接でも受けるかーと思うところですが,2月下旬だと遅すぎますよね。最近は民間の就活の時期も変わっているみたいですが,いくらなんでも2月下旬では間に合いません。

したがって,4月1日からの就職は諦め,来年度の公務員試験か,既卒として就活する人が多いようです。

 

インターネットの情報によると,ちょうど今頃管区から不採用通知を受けた方が多いようです。

採用漏れになるのではと,とても不安な心境だと思うのですが,まだ採用される可能性はあります。

私の知り合いに聞いた話では,希望する管区から不採用通知をもらった後,意向届を出しておらず,管区面接にも行っていないところから採用候補であるという旨の連絡をもらったようです。

この場合,すぐに面接になります。どうやら,採用する前に,一度は施設が面接をしなければならないようです。

その知り合いの場合,電話を受けた5日後に,関東から北海道まで面接を受けたそうです。その後,無事に採用になりましたが,時期は4月1日から少し遅れました。

 

このような話は度々聞いたことがあります。出身地でなく,縁もゆかりもない地方で採用になっている人は大体こういう人です。

採用する側でどのような動きになっているのか分かりませんが,要するに,採用希望が集中しすぎているのかなーと思います。つまり,東京管区や大阪管区を希望する人が多すぎて,全員は採用できないけど,他の管区なら採用の空きがあって採用したい,という可能性です。だから,一度各管区が不採用通知を出した後でしか採用の打診ができないのかなと。完全に想像ですが。

いずれにしても,採用される側はたまったものではありませんよね。2月下旬まで散々待たされた挙句,不採用になるというのは,想像を絶する落胆だと思われます。

少しだけ希望のある話をすると,採用漏れは少ないという噂があります。

およそ毎年5人に満たない,という話も聞いたことがあります。ただし,それは最後まで意向届を出し続けた人ではないか,という憶測もあります。2月下旬に不採用通知が来たら,大抵の人は落胆して,他の道を探しますよね。最終合格名簿の有効期限である8月まで意向届を出し続ける人は少ないと思います。

 

少し心配しているのが,最終合格者の数が平成27年度は,矯正心理専門職Aは34人,Bは23人であるのに対し,平成28年度はAが57人,Bが56人と大幅に増えていることですね。なぜ最終合格者の数が多いのか分かりませんが,採用漏れが少ないことを祈るばかりです……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法務技官になるためには⑤~専門試験の勉強方法~

採用試験 法務技官

 

本日は,専門試験の勉強の仕方です。

 

私は,午前中に教養試験の勉強をした後,午後はずっと専門試験の勉強をしていました。

法務技官の専門試験では,心理学20題に加えて,心理学,社会学,教育学,社会福祉から10題ずつを2つ選び,合計40題を解くことになります。

おそらく,ほとんどの方が心理学を選択すると思います。これから毎日心理学を扱う仕事に就こうとしているのに,わざわざ心理学を避ける理由がありませんよね。(もしこの時点で心理学に苦手意識を持っている方がいらっしゃったら,悪いことは言わないので,違う試験を受けることを勧めます。)

残りの1科目ですが,私は社会学を選択しました。理由は,大学でほんの少し勉強したことがあり,とっつきやすかったからです。

もちろん,自分の得意なものを選択するのが一番良いと思います。社会学は他の公務員試験でもかなり出題されており,公務員試験用の社会学のテキストがたくさん出ていたので,とても勉強しやすかったですね。

基本は,過去問を解いて,分からないところを覚えていました。

 

 


【中古】 公務員試験スーパートレーニングプラス 社会学・社会政策 /TAC公務員試験対策チーム【編】 【中古】afb

 

 


【中古】 公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 社会学(2) /資格試験研究会【編】 【中古】afb

 

 私が使ったのはこれらの問題集(参考書)ですが,基本的にはどれを使ってもいいと思います。

ただし,複数用意する必要はあると思います。同じ用語でも,参考書によって説明の仕方が違い,より深い理解ができます。

 

で,肝心の心理学です。

 

独学の場合,まずこれを用意してください。

 

 


試験にでる心理学(一般心理学編)増補改訂 [ 高橋美保 ]

 

 少し高いですが,インターネットで中古のものも売られています。

これは,「しけしん」と略すらしいのですが,公務員試験対策の心理学のテキストです。

まず,心理系公務員を受験する人は,他の公務員試験を受ける人と比べて少なく,そのため,参考書や問題集がとても少ないです。これは,その少ない中の貴重な一冊です。

この本の良いところは,過去問や解説だけでなく,心理系の公務員試験を受けるために必要な心構え,勉強法が書いていることです。更に,おすすめのブックリストも付いています。

率直に言うと,この本に書いていることを忠実に実行するだけで,合格率はかなり上がります。

ただし,内容はかなりハイレベルです。筆者の厳しさがひしひしと伝わってきます。改めて読んでみて,難しいなぁと思いました。もちろん,法務技官になると,心理学の難しさや奥深さをたっぷりと味わうことになりますが,やはりこのような試験対策の勉強とはまた違った難しさですね。

 

具体的な勉強方法は,私は最初にこの参考書を使いました。

 


心理学検定基本キーワード改訂版 [ 日本心理学諸学会連合 ]

 


心理学検定公式問題集(2016年度版) [ 日本心理学諸学会連合 ]

 

 

なんと,心理学検定です。

心理学検定はご存知でしょうか。詳細は省きますので,興味のある方は検索してみてください。

心理学検定を受けることは余りおすすめできませんが(受験料が高いので),この参考書と問題集は良かったです。

良かった理由の1つ目は,そもそも心理学の問題集が少ないので重宝するからです。大学で使う教科書などは無数にありますが,問題集となるとかなり少ないので,助かりました。私の場合,教科書をただ読むよりは,問題形式になっていた方が身に付きました。

2つ目は,心理学が10の領域に分けられていて,各領域ごとに問題とキーワードがあり,勉強しやすいからです。心理学は領域が多岐にわたりすぎて,どこから手を付ければいいか分からなかったので,このように10の領域に分けられているのが助かりました。10番目にある領域「犯罪・非行」は,法務技官の仕事に密接に関わってきますね。心理学的な内容ではありませんが……。

悪い点もあります。たとえば,参考書の方は,1ページないし2ページという短い紙面で,できるだけ多くの解説をしようとしているので,説明が十分ではないところが多いです。したがって,他の参考書や心理学辞典は必須です。

心理学の全体像がよく分からない人や,初めて心理学を勉強する人におすすめです。

 

 

具体的な勉強方法は,まず,先ほどの「基本キーワード」の一つの単元を一読します。初めて読むと,何を書いているのかよく分からなかったり,「ふーん」で終わったりするような内容ですが,とにかく読んでみます。2ページなので,そこまで長くはかかりません。

で,そこに出たキーワードを辞典や他の専門書で調べながら,自分が理解できる形で,ノートにまとめていきます。

「基本キーワード」は本当に基本的なことしか書いていません。同じ言葉でも,全然違った角度から説明をしていることも多いので,様々な本で調べ,その上でノートに書いていきます。

この時,なるべく丸写しするのではなく,自分の言葉で書いていきます。いくつかの本から切り貼りしながら,分かりやすい文章を作ると,自然と論述対策になる……気がします。

で,ある程度ノートにまとめると,先ほどの「心理学検定問題集」で問題を解いてみます。残念ながら,心理学検定の問題は法務技官の試験の問題とは全く違ったものですが,心理学の問題集が少ないので,私はそのように使っていました。

この時は,正解不正解は全く気にしなくて大丈夫です。間違った問題に印を付けて,次にやる時は,間違った問題を中心にやっていました。

これをひたすら繰り返します。かなりの時間がかかります。

大切なのは,毎日こつこつとやることなので,自分が確実にできるペースでやってください。

 

 

 

大体こんなところでしょうか。

説明不足ですいません。何か分からないことがあれば気軽に質問してください。 

 

法務技官になるためには④~教養試験~

採用試験 法務技官

 

 

本日は,私の勉強方法の一部をご紹介したいと思います。

この方法で勉強すれば合格するという訳ではありません。それぞれ,自分に合ったやり方で勉強をするのが一番だと思います。

これはただの私の体験談です。

 

 

まず,私は公務員予備校には通っていません。

その理由はたったひとつ,お金がなかったからです。

他にも,大学で開かれている公務員講座などの類には行きませんでした。

唯一,公務員試験の模試だけ受けました。通信のもので,問題と答案用紙が送られてくるので,自分で時間を図って問題を解き,送り返すだけ。判定は忘れました。なんとなく,やっておいた方がいいかなと思って受けてみました。

模試は,確か春頃に申し込んでやったと思うのですが,詳細は忘れました。

 

とにかく,公務員試験に合格するために予備校に通う必要がある訳ではありません。

もちろん,行った方がいいとは思います。独学だと,何より情報がないのが困りました。実際,法務省のホームページに載っている以上の情報はなかなか手に入らず,たとえば,どのくらいの点数で合格できるのか,どのくらい勉強すればいいのか,などはよく分からないままでした。

経済的・時間的に余裕がある人は,ぜひ公務員予備校などに通うのがいいと思います。

 

 

 

具体的な勉強のスケジュールは,午前中は教養試験,午後は専門試験に向けた勉強をしていました。

私は数的推理や判断推理がとても苦手だったので,教養試験のほとんどの時間勉強していました。これらは苦手な人も多いと思うのですが,無視できないほどに問題数が多いので,せめて半分以上は正答できるように,よく勉強した方がいいでしょう。

 

テキストはこれを使いました。

 

 


畑中敦子の数的推理の大革命! [ 畑中敦子 ]

 

 


畑中敦子の判断推理の新兵器! [ 畑中敦子 ]

 

 心理系に限らず,普通の公務員試験の勉強によく用いられている(と思われる)ものです。

教養試験に関しては,普通にインターネットで検索して,公務員試験の勉強方法を調べ,そのとおりに勉強しました。

 

「スー過去」と呼ばれるシリーズもやりました。 

 


新スーパー過去問ゼミ(4 数的推理) [ 資格試験研究会 ]

 

 


新スーパー過去問ゼミ(4 判断推理) [ 資格試験研究会 ]

 

主に午前中にやりましたが,一気にやると疲れるので,ちょこちょこ休憩を挟みながらやっていました。本当に苦手でしたね。 

結局,毎日数時間かけて散々やったにもかかわらず,余り得点できなかった記憶があります……。

教養試験では,範囲が広すぎるため,全てを勉強することができず,どの科目を捨てるかというのが重要になってくると思うのですが,私はかなり多くの科目を捨てました。

まず,英語を捨てました。大学受験の時はそこそこできていたのですが,大学の英語の講義も余り身が入らず,全然勉強しないでいると,完全にダメになっていました。多少勉強しても得点が上がらず,正解するかどうかも分からないのに長文を読む時間が惜しく感じられ,思い切って捨てました。英語は確か6問ほどあったと思うので,これは賢明ではなかったと思います。

次に,経済を捨てました。この分野も非常に苦手で,全く分かりませんでした。経済も数問出題されたと思うので,もったいないですよね。

大学受験で勉強した科目のうちでは,数学と理科の一部を捨てました。文系だったので,理系科目はほとんどお手上げでした。

更には,当時の私は,テレビや新聞に全く触れない大学生活を送っていたので,時事問題も分かりませんでした。一応,「速攻の時事」という本を買って少し読みましたが,やはり付け焼き刃の中途半端な知識では余り役に立たず,これもダメでした。

 

 

こうして見ると,教養試験の大半を捨てていますね。

本番の教養試験の結果は,半分より少し上くらいでした。

他の公務員試験では,法律や経済が専門科目で,重点的に勉強すると思います。私は,心理系公務員しか受けないと決めていたので,教養試験でそのあたりを切り捨てられました。

前にも書きましたが,勝負は専門試験です。私も,教養試験で切り捨てる科目が多い分,「心理では誰にも負けない」くらいの気持ちで,専門試験を中心に勉強していました(気持ちだけですが……)。

とにかく,毎日コツコツとやることが大切だと思います。

余り参考にならなくてすいません!

(今回挙げたテキストは,私が勉強した当時に使ったものです。今ではもっと良いものがあるかもしれませんので,探してみてください。また,教養試験の勉強方法を解説するサイトもたくさんありますので,色々見てみてください)

 

 

 

 

法務技官になるためには③~併願について~

採用試験 法務技官

 

平成29年度法務省専門職員(人間科学)採用試験の試験日程が発表されました。

 

法務省:法務省専門職員(人間科学)採用試験

 

平成29年度は,第1次試験が6月11日(日)にあるようです。

 

 

 

ちょっと今日は,心理職であることを踏まえて,併願について話そうと思います。

 

日本における心理職というのは,まだまだ数が少なく,厳しいのが現状です。

何が厳しいかというと,生活が厳しいということです。給料が安いのです(この話はまた後日します)。

 

したがって,心理系の学部や修士を出る学生が,心理系の仕事に就きたいと考えた時,公務員が選択肢に入ってきます。

心理系公務員は主として以下のものがあります。

 

①法務技官(心理)

②家裁調査官

③国家総合職(人間科学)

④地方上級心理職(東京都や県庁,政令市などの心理職)

⑤その他の心理職(スクールカウンセラーなど)

 

心理系公務員は,他の公務員試験と比べて,併願ができにくいです。数が少ないからですね。

他の公務員試験は,わりと科目がかぶっていて,法律や経済を勉強すれば多くの試験を併願できます。心理系公務員は,他の公務員試験と全く科目が違うので,ほとんど応用できません。私も,公務員試験の法律や経済はちんぷんかんぷんです。

だから,上に挙げたこれらの心理系公務員を併願していくことになると思います。

他の公務員試験なら,どれを受けるか試験日程を考えながら決めると思うのですが,そもそも心理系公務員が少ないので,私は上3つを全て受けました。

ただし,本命は法務技官だったので,主に法務技官に向けた勉強をして,後はそれほど勉強していません。

国家総合職の試験はやはりとても難しかったです。国家総合職を狙っている人は,それに向けた勉強をした方がいいでしょう。

家裁調査官は,専門は記述ばかりなんですね。これも,記述を書く練習をしておかないと,なかなかうまく書けません。

 

 

平成29年度の家裁調査官の日程も発表されています。

 

裁判所|採用試験日程

 

一次試験は5月14日(日),二次試験は6月10日(土)ですね。

法務省専門職員を受ける方は,2日連続となります。ちょっと大変かもしれませんが,頑張ってください。

 

 

そして,申し訳ないですが,地方上級の心理職とその他の心理系公務員は詳しくありません……。ただ,地方公務員の心理職はそもそも採用人数がかなり少なく,倍率は高くなる傾向にあるようです。

以前にもブログに書いたように,法務技官の採用試験は最終合格しても採用されると限らないので,なるべく多く併願して,できるだけ内定を維持するのがいいと思います。2月まで待って,結局採用されなかったら困りますよね。

 

 

なお,法務省専門職員は,矯正心理専門職(法務技官(心理)のこと),法務教官保護観察官の3つの中から受験できますが,どれか1つしか受けることができません。

法務教官は,心理系公務員の中に入っていることが多いのですが,実際の仕事内容は,心理の仕事とはかけ離れています。……というと語弊があるのかもしれませんが。法務教官は,心理系の学部を出た人ばかりではなく(むしろかなり少数),法務技官のように心理テストをすることもほとんどありません。

だから,心理職公務員という言葉のイメージのままに法務教官を受験するのではなく,慎重に判断する必要があると思います。

ちなみに,法務教官は,SST心理療法を用いたグループワークなどをやることはあります。また,面接もよくやります(心理における面接とはまた違ったものですが……)。心理系の知識を処遇に生かそうという動きもありますので,法務教官が心理と全く無関係ということはありません。最近では動機づけ面接を取り入れているところも増えています。

もし,ご質問があれば,法務教官の仕事内容も紹介したいと思います。

 

 

なお,家裁調査官についてですが,法務技官は家裁調査官の方とお会いする機会がかなりあります。

ケースカンファレンスの時によくお話します。

家裁調査官は,心理だけでなく,社会学や教育学でも受験ができ,法務技官より専門が広いですね。法学部出身の方や心理系学部出身の方が多い印象です。

家裁調査官の仕事も,心理に限ったものではありません。そもそも,少年事件と家事事件に分かれていて,家事になると法律の知識の方が重要になってくるでしょう。

家裁調査官の仕事を紹介する本やサイトもたくさんありますので,そちらを参照してください。

 

 

 

心理系の学部や学科,大学院を出る方は,心理を仕事にするか,どの心理職にしようか大変悩まれていると思います。

公務員試験に限っては,個人的には,なるべく多く受けた方がいいかなと思います。

たくさん情報を仕入れて,よく考えて,慎重に決めてください。